はじめに
「在宅ワーク中に隣の話し声が気になる」「寝室で上の階の音が響いて眠れない」──そんな“音のストレス”を感じたことはありませんか?マンションは基本的に遮音性が高い構造ですが、部屋の位置や家具の配置によって音の感じ方に差が出ることもあります。今回は、静かな空間を作るための見直しポイントと、手軽にできる防音アイデアをご紹介します。
“音が気になりやすい部屋”の特徴とは?
● 外廊下や隣接住戸と接している部屋
音が壁や配管を通じて伝わりやすく、特に話し声やテレビ音に敏感になります。
● 角部屋以外(中部屋)
両側に隣室がある中部屋は、複数方向からの音が干渉しやすい傾向があります。
● 家具が少ない・床がフローリングのみ
音を吸収する素材が少ないと、部屋内での反響音が増えて、外からの音もより気になりやすくなります。
家具やカーテンで“防音ゾーン”をつくる
静かに過ごしたい部屋には、音を吸収・遮断するアイテムを適切に配置することが重要です。
対策アイデア
- ベッドのヘッドボード側を隣室の壁から離す
- 本棚や収納棚を“防音壁”代わりに背の高い面で配置する
- 厚手の遮音カーテンを導入し、外からの音もシャットアウト
- ドア下のすき間には**ドラフトストッパー(すき間風防止テープ)**を活用
床対策で“響き”を抑える
歩く音や物音は、床材を変えるだけで大きく印象が変わります。特に上階からの衝撃音には“柔らかい床”が効果的です。
対策アイデア
- ジョイントマットや防音マットを床一面に敷く
- ベッドや椅子の下にラグ+防音シートを重ねて配置
- デスクチェアのキャスターには「静音キャスター」への交換もおすすめ
窓からの音漏れ・音入りも盲点に
通りに面した部屋では、窓からの騒音もストレス要因になります。
対策アイデア
- **内窓(二重窓)**を導入できる場合、防音効果は非常に高い
- 既存のサッシには防音カーテン+遮音レースカーテンを二重で使うと効果的
- 窓のすき間に気密テープを貼って音の入り口を減らす
音に敏感な人こそ“部屋選び”がカギ
もしこれから引っ越しやリフォームを検討しているなら、構造と部屋位置の見極めが重要です。
静かな部屋の条件
- 角部屋または最上階:隣接面が少ない
- 配管スペースやエレベーターから離れた位置
- 南側・中庭向きの部屋:外からの騒音が届きにくい
まとめ
「静かな部屋にしたい」と思ったとき、騒音を完全になくすことは難しくても、“気にならなくする”工夫は可能です。
ポイントを振り返ると:
- 家具やカーテンで音の通り道を減らす
- 床・窓・ドアのすき間を埋める
- 吸音素材で部屋全体の音環境を整える
まずは今あるものでできることから始めて、快適な“静音空間”を整えてみましょう。