「洗濯機置き場を測ったら入りそう。これなら大丈夫」
ドラム式洗濯機を買うとき、これだけで決めてしまうのは少し危険です。
特にマンションでは、洗濯機置き場までにエントランス、エレベーター、玄関、廊下、洗面所の入口などを通らなければなりません。
せっかく買った洗濯機が「置けるけれど、そこまで運べない」ということもあり得ます。
メーカーも購入前に、設置場所だけでなく搬入経路まで確認するよう案内しています。
今回は、マンションでドラム式洗濯機を購入する前に測っておきたい場所をまとめます。
1.防水パンの内寸
最初に確認したいのが洗濯機置き場の防水パンです。
ここで注意したいのは、なんとなくメジャーを当てて「60cmくらいあるから大丈夫」と判断しないこと。
確認するのは、実際に洗濯機の脚を置ける内側の寸法です。
例えばパナソニックの現行ドラム式では、一般的な防水パンへの設置条件として、奥行内寸540mm以上、幅内寸590mm以上などが示されています。もちろん必要寸法は機種によって違うので、購入予定機種の設置条件との照合が必要です。
防水パンのサイズは購入候補を探し始める前に一度測っておくと便利です。
スマートフォンに「幅○mm×奥行○mm」とメモしておけば、家電量販店でもすぐ確認できます。
2.洗濯機置き場の高さ
横幅と奥行だけでなく、高さも測ります。
見落としやすいのが、洗濯機の上にある棚です。
本体そのものが収まっても、洗剤ケースのフタなどを開けるためのスペースが必要な機種があります。
例えばパナソニックのLXシリーズでは、本体高さに加えて上方300mm以上のスペースが必要と案内されています。
「本体サイズより天井が高いから大丈夫」ではなく、上部を実際にどう使う機種なのかまで確認した方が安心です。
3.水栓の高さと形
マンションで意外な落とし穴になるのが洗濯機用の蛇口です。
特に古い住宅では、水栓の位置が低く、大型のドラム式洗濯機と干渉する場合があります。
また、高さだけでなく水栓の形状によって、給水ホースをそのまま接続できないこともあります。メーカーも水栓位置と形状を購入前の確認項目に挙げています。
写真を撮っておき、家電量販店で購入時に見せるのもおすすめです。
4.排水口の位置
防水パンに洗濯機が収まっても、まだ安心できません。
排水口が本体の真下に隠れてしまうケースがあるからです。
機種や設置条件によっては、別売部品やかさ上げが必要になる場合があります。
排水口が「左・右・中央のどこにあるか」を写真に残しておくと、購入時の確認がかなり楽になります。
防水パン全体が写るように撮影しておくといいでしょう。
5.洗面所の入口
ここからがマンションで特に重要です。
洗濯機置き場が十分広くても、洗面所のドアを通過できなければ設置できません。
扉そのものだけでなく、
・ドアノブ
・ドア枠
・壁の出っ張り
・洗面台
・収納
なども確認します。
カタログに書かれた洗濯機本体の幅だけを見て判断しないようにしましょう。
6.玄関・廊下・エレベーター
さらに洗濯機が家に入ってくるルートを逆にたどってみます。
洗濯機置き場
↓
洗面所
↓
廊下
↓
玄関
↓
共用廊下
↓
エレベーター
という具合です。
メーカーも、建物入口、エレベーター、階段、玄関、廊下、設置場所入口などの幅・高さ・奥行きを確認するよう案内しています。特に階段の踊り場や曲がり角は見落としやすいポイントです。
マンションなら「エレベーターがあるから大丈夫」とは限りません。
エレベーターの扉は通れても、玄関から洗面所へ向かう廊下の曲がり角で入らないことも考えられます。
7.ドラムの扉を開けるスペース
最後に確認したいのが、設置した後の使いやすさです。
ドラム式洗濯機は正面の扉を横方向に開きます。
本体がぴったり収まっても、
「扉を開けると壁に当たる」
「扉を開けると洗面所を通れない」
となれば毎日の洗濯が不便になります。
機種によって左開きと右開きがあるため、洗濯機置き場の左右に何があるのかを見て選びましょう。
買う前に写真も撮っておく
採寸と一緒におすすめしたいのが写真撮影です。
最低でも、
・洗濯機置き場全体
・防水パン
・排水口
・水栓
・コンセント
・洗面所入口
を撮っておきます。
寸法だけでは分からなかった条件を、販売店で確認してもらえる場合があります。
購入する洗濯機が決まったら、最終的な設置可否は販売店や設置業者にも確認してもらいましょう。メーカーの設置診断でも、正確な設置可否については販売店への相談が案内されています。
防振ゴムを使うなら購入時に考えておく
マンションでは、ドラム式洗濯機の振動が気になることもあります。
防振ゴムやかさ上げ台などを使う予定なら、洗濯機を設置してから考えるより、購入前に検討しておいた方が楽です。
重量のある洗濯機を設置した後に、脚の下へ何かを入れるのは簡単ではありません。
ただし、かさ上げによって水栓や棚との距離が変わったり、メーカー指定外の設置方法になったりする可能性もあります。
使用できる部材かどうかは、購入する洗濯機の説明書や販売店で確認してください。
まとめ:防水パンだけ測って買わない
マンションでドラム式洗濯機を購入するときは、
「置けるか」+「運べるか」+「置いた後に使えるか」
の3つを確認するのがポイントです。
防水パンに収まるかだけで判断せず、
- 防水パン
- 設置場所の高さ
- 水栓
- 排水口
- 洗面所入口
- 玄関・廊下・エレベーター
- 扉の開閉スペース
までチェックしてから購入すると、設置当日の「入らない」をかなり防ぎやすくなります。
ドラム式洗濯機は決して安い買い物ではありません。
機種選びを始める前に、まずはメジャーとスマートフォンを持って洗濯機置き場を確認してみてください。

