はじめに
床や棚はこまめに掃除するのに、カーテンの掃除はつい後回しにしていませんか?
実はカーテンには、ホコリ・花粉・カビ・においなど、目に見えない汚れが想像以上に付着しています。洗っていないカーテンが、部屋の空気の質を下げている原因になっていることも。
今回は、マンション暮らしにおけるカーテン掃除の重要性と、洗い方・頻度の目安・素材別の注意点などを解説します。
カーテンは「空気のフィルター」になっている
窓際に設置されているカーテンは、室外のホコリ・花粉・PM2.5などが侵入する最前線。
また、室内でも空気の流れやエアコンの風によって、カーテンにホコリが舞い付着します。さらに、
- 結露による湿気 → カビの温床に
- 料理のにおい → 生地にしみつく
- ペットの毛や皮脂 → 見えない汚れが蓄積
という具合に、意外と汚れが溜まりやすいアイテムです。
洗濯の目安は「年1〜2回」
カーテンの洗濯頻度は、最低でも年に1回は推奨されます。
特に以下の条件に当てはまる場合は半年に1回程度の洗濯が理想です。
- キッチン近くにカーテンがある
- 結露が発生しやすい窓にかかっている
- ペットや喫煙者がいる
- アレルギー持ちの家族がいる
→ 春と秋など、気候が安定している時期に実施するのが◎
洗い方は?素材別の注意点
ほとんどのカーテンは家庭用洗濯機で洗えますが、洗濯表示の確認は必須です。
一般的な手順:
- フックを外してカーテンをたたむ(蛇腹状にすると型崩れしにくい)
- 洗濯ネットに入れる(1枚ずつがおすすめ)
- 弱水流 or 手洗いモードで洗う
- 脱水は短めにして、カーテンレールに吊るして自然乾燥
素材別注意:
- 遮光カーテン:生地が重く乾きにくいため、晴天の日に洗うのが理想
- レースカーテン:汚れが目立ちにくいが、ホコリ・カビが多く付きやすい
- 麻やウール混:縮みやすいため、ドライクリーニング対応のものも
洗えないときの応急処置・お手入れ法
「洗濯はまだできないけど、汚れやにおいが気になる」という場合は、以下の方法を。
- 掃除機の布用ノズルでホコリを吸い取る
- 消臭スプレー+乾拭きで表面のにおいを軽減
- 除湿機やサーキュレーターを当ててカビを予防
- フックだけでも外して風通しのいい場所で“陰干し”するだけで全然違います
カーテンが変われば、部屋の空気が変わる
カーテンは部屋の中でもっとも面積の大きい布製品のひとつ。
ここが清潔であるかどうかで、部屋全体の空気感・におい・快適さは大きく変わります。
さらに:
- 洗いたてのカーテンは光の通り方まで違って見える
- 湿気や結露対策にもつながる
- アレルゲン対策としても効果的
まとめ
「最後にカーテンを洗ったのはいつだっけ?」と思ったあなた。
それは**空気の入れ替えよりも、もっと簡単な“空気の質の改善策”**かもしれません。
見直しておきたいポイント:
- カーテンは年1〜2回が洗濯の目安
- 洗濯表示を守って、ネット+弱水流で洗う
- 吊るして自然乾燥すればシワも伸びて一石二鳥
- 洗えないときも、掃除機・陰干し・消臭で対応可能
ほんの少しの手間で、部屋の“空気”は変わります。