マンションの角部屋は本当におすすめ?中住戸との違いと後悔しやすいポイント

物件探し
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マンションの間取り図を見ていると、同じ階でも少し価格が高く設定されていることが多い角部屋。

隣の住戸が片側にしかない。
窓が多い。
明るそう。
なんとなく高級感がある。

こうしたイメージから、

「予算が許すなら角部屋を選んだ方がいい」

と思う人もいるかもしれません。

確かに角部屋には、中住戸にはない魅力があります。

一方で、窓が多いことが必ずしもメリットになるとは限りません。

外気に接する面が増えることで、室温や結露などに影響することもあります。

また、「角部屋」という言葉だけでは分からないこともかなりあります。

マンション購入で角部屋を検討するときに、中住戸と比較しながら確認したいポイントを整理します。

そもそも角部屋とは?

一般的に角部屋と呼ばれるのは、建物や住戸配置の端に位置する住戸です。

例えば1フロアに、

101
102
103
104

と横一列に住戸が並んでいれば、101号室と104号室が角部屋になるイメージです。

102号室と103号室のように両隣に別の住戸がある部屋は、中住戸などと呼ばれます。

ただしマンションの形はさまざまです。

L字型
コの字型
タワー型

などでは、「角」に位置していても周囲の状況は単純ではありません。

角部屋という名称だけで判断せず、建物全体の配置図を見ることが大切です。

角部屋最大の特徴は窓を増やしやすいこと

中住戸の場合、左右には別の住戸があります。

そのため一般的には、バルコニー側と共用廊下側を中心に窓が配置されます。

角部屋なら片側が外部に面するため、その壁にも窓を設けられる場合があります。

リビングだけでなく、

キッチン
浴室
洗面所
寝室

などに窓がある角部屋もあります。

同じ専有面積でも、窓の配置によって室内の印象はかなり変わります。

角部屋を選ぶなら、「角だからいい」ではなく、実際にどこに窓があるのかを見るのがおすすめです。

二方向から光が入る部屋もある

角部屋の魅力としてよく挙げられるのが採光です。

例えば南側にバルコニーがあり、東側にも窓があれば、時間帯によって異なる方向から光が入ります。

中住戸では一方向しか大きな窓を設けられない間取りでも、角部屋なら二面採光になることがあります。

ただし、

角部屋=必ず明るい

というわけではありません。

隣の建物が近ければ窓があっても十分な光が入らないことがあります。

北側の窓が増えただけなら、期待していたほど採光のメリットを感じないかもしれません。

内見では窓の数ではなく、

「その窓の外に何があるか」

まで確認しましょう。

風を通しやすいのもメリット

異なる方向に窓があれば、室内に風の通り道を作りやすくなります。

例えばリビングの窓だけを開けるより、反対方向の窓も開けた方が空気は流れやすくなります。

春や秋などエアコンを使わない季節には気持ちよく感じるでしょう。

ただし、マンションでは窓を開ければ必ず快適とは限りません。

交通量の多い道路が近ければ、

車の音
排気ガス
砂ぼこり

などが入ってくることがあります。

風通しを重視するなら、窓を開けた状態の周辺環境まで見ておきたいところです。

隣の住戸からの生活音を減らしやすい

中住戸では基本的に左右の両方に別の住戸があります。

角部屋なら、そのうち一方が外部になることがあります。

単純に考えれば、生活音が伝わってくる可能性のある隣接住戸が一つ減ります。

隣人のテレビ
子どもの声
ドアの開閉
家具を動かす音

などが気になる人には魅力です。

ただし、マンションの騒音は横からだけではありません。

上階
下階
共用廊下
エレベーター
外部

からも音は伝わります。

「角部屋なら静か」と断定することはできません。

角部屋でも隣との間取りを見る

同じ角部屋でも、隣接住戸との位置関係によって状況は変わります。

例えば自分の寝室の隣が、隣戸のリビングになっているケース。

夜早く寝る家庭と、深夜までリビングを使う家庭では生活時間が合わない可能性があります。

反対に、

収納
浴室
トイレ

などが住戸同士の間に配置されていれば、居室同士が直接接していないこともあります。

間取り図を見るときには自分の住戸だけでなく、可能なら隣の住戸の間取りも確認してみましょう。

共用廊下を人が通りにくい角部屋もある

角部屋の位置によっては、自宅玄関の前をほかの住民がほとんど通らないことがあります。

例えば共用廊下の一番奥にある住戸です。

中住戸なら、奥の住戸へ向かう人が玄関前を通ります。

廊下の突き当たりにある角部屋なら、その先に別の住戸がなければ通行人はかなり減ります。

玄関前を人が頻繁に通るのが気になる人にはメリットです。

ただし非常階段などが近くにあれば、状況は変わります。

配置図を確認して、

「自分の玄関前を誰が通るのか」

を考えてみると分かりやすいでしょう。

玄関前に少し独立感がある物件も

角部屋には、玄関周辺にアルコーブなどが設けられた間取りもあります。

共用廊下から玄関ドアが少し奥まっていると、プライバシーを確保しやすく感じます。

ただしアルコーブがあるからといって、

自転車
ベビーカー
収納ボックス

などを自由に置けるとは限りません。

玄関前が自分だけの空間のように見えても、共用部分である場合があります。

物を置けるかどうかは管理規約などを確認する必要があります。

角部屋は外気に接する壁が増える

ここからはデメリットです。

角部屋では、外部に面する壁が中住戸より多くなることがあります。

中住戸なら左右を別の住戸に囲まれています。

隣の部屋も人が生活する室内なので、外ほど大きな温度差にはなりません。

角部屋では片側が外壁になります。

そのため建物の断熱性能などによっては、外気の影響を受けやすくなることがあります。

冬の寒さや夏の暑さを重視するなら、

角部屋か中住戸か

だけでなく、

断熱
窓
サッシ
方角

なども合わせて確認したいところです。

窓が多いことは断熱面では弱点にもなる

明るさでは大きなメリットになる窓ですが、断熱を考えると注意したい部分でもあります。

壁と窓では断熱性能が違います。

大きな窓がたくさんある角部屋なら、そこから外気の影響を受けやすくなることがあります。

特に築年数の経過した中古マンションでは、

単板ガラスか
複層ガラスか
Low-Eガラスか
二重窓になっているか

などを確認してみましょう。

「窓が多くて明るい」というメリットと、「外気の影響を受ける場所が増える」というデメリットは表裏一体です。

結露する場所も増える可能性がある

冬になると気になるのが結露です。

窓の表面温度が低くなり、室内の暖かく湿った空気との温度差が大きくなると結露しやすくなります。

角部屋は窓が多い間取りもあるため、その分だけ結露を確認する場所も増えます。

また外壁側の収納や家具の裏などは空気が動きにくくなることがあります。

中古マンションの内見では、

窓枠
サッシ周辺
壁紙
クローゼット内部

などに結露やカビの痕跡がないか見ておきましょう。

角部屋だから必ず結露するわけではありませんが、外部に面する場所がどこなのかを意識して確認することが大切です。

西側の角部屋なら西日にも注意

「角部屋がいい」とだけ考えていると、方角を見落とすことがあります。

例えば南西角部屋。

南側から日が入るのは魅力ですが、西側にも大きな窓があれば午後の西日が強く入る可能性があります。

冬には暖かく感じても、夏には室温が上がりやすくなることがあります。

反対に北東角部屋なら、同じ角部屋でも日当たりの条件はかなり違います。

角部屋同士を比較するときには、

南東
南西
北東
北西

のどこに位置しているかも重要です。

窓が増えれば家具を置ける壁が減る

これは間取り図だけを見ていると意外と気付きにくいポイントです。

窓がある場所には、大きな家具を置きにくくなります。

例えば寝室。

二面に窓があり、
一面にドアがあり、
もう一面にクローゼットがある。

こうなるとベッドを置ける場所がかなり限られることがあります。

リビングでも、

テレビ
ソファ
収納家具

の配置に困ることがあります。

「窓が多い=部屋として優秀」

とは限りません。

内見するときには、今使っている家具をどこへ置くのかまで想像してみてください。

カーテンやブラインドも増える

窓が一つ増えれば、その窓にもカーテンなどが必要になることがあります。

大きな窓や特殊なサイズなら、既製品が合わずオーダーになることもあります。

購入時には小さな違いに感じますが、

レースカーテン
遮光カーテン
ブラインド

などを複数の窓へ取り付ければ、それなりの費用になります。

また掃除する窓やサッシも増えます。

窓の多さはメリットだけでなく、維持する場所が増えることでもあります。

角部屋は価格が高いことがある

同じマンション、同じ階、似た専有面積でも、角部屋の方が高く販売されることがあります。

窓が多い
独立性が高い
住戸数が限られる

といった特徴が評価されるためです。

そこで考えたいのが、

「角部屋のためにいくら追加で払うか」

です。

例えば中住戸との差額が数十万円なら角部屋を選びたい人もいるでしょう。

数百万円違えば、そのお金を、

広い部屋
上の階
駅に近い物件
住宅ローンの減額

などへ使う選択肢もあります。

角部屋が優れているかではなく、その価格差に自分が価値を感じるかで判断した方がいいでしょう。

管理費や修繕積立金は角部屋だから高い?

「角部屋だから管理費も高くなるのでは?」

と思うかもしれません。

マンションの管理費や修繕積立金は、専有面積に応じて設定されているケースが多くあります。

角部屋という理由だけで高くなるとは限りません。

ただし角部屋は中住戸より専有面積が広い間取りになっていることがあります。

その場合、結果として毎月の管理費や修繕積立金も高くなることがあります。

物件価格だけでなく、毎月の固定費も実際の金額で比較しましょう。

「角部屋なのに窓が少ない」物件もある

角部屋なら側面にたくさん窓があると思ってしまいますが、必ずそうとは限りません。

建物の構造や設計によっては、外壁側にほとんど窓がない角部屋もあります。

隣接住戸が一つ少ないというメリットはあっても、採光や通風については中住戸との差が小さいケースです。

逆にキッチンや浴室にまで窓がある物件もあります。

だからこそ、「角部屋」という物件広告の言葉より間取り図を見ることが重要です。

角部屋でもエレベーター横なら話が変わる

住戸の片側に隣人がいないと思ったら、そこがエレベーターだった。

そんな配置もあります。

エレベーターが近ければ便利な反面、

利用者の話し声
到着音
エレベーターホールの人通り

などが気になる可能性があります。

ほかにも、

非常階段
ゴミ置き場
機械式駐車場
共用設備

などが角部屋のすぐ横にあることがあります。

住戸同士の位置関係だけでなく、共用設備まで含めて配置図を確認しましょう。

低層階の角部屋なら外からの視線も確認

窓が増えることで気になるのが外からの視線です。

特に1階や2階などでは、側面の窓が、

道路
隣の建物
駐車場
共用通路

などに面していることがあります。

採光のための窓なのに、一日中カーテンを閉めていることになれば、せっかくのメリットを活かせません。

内見時には室内から外を見るだけでなく、

「外からこの窓がどう見えるのか」

も確認してみてください。

中古マンションなら角部屋を実際に体感できる

新築マンションでは完成前に購入することもあり、実際の角部屋を確認できない場合があります。

中古マンションなら、現物を見られるのが大きなメリットです。

内見では、

  • 窓からどのくらい光が入るか
  • 窓を開けたときに風が通るか
  • 外からの音は気にならないか
  • 外から室内が見えないか
  • 窓の結露跡はないか
  • 外壁側にカビの跡がないか
  • 家具を置ける壁が十分あるか
  • 玄関前を人が通るか
  • 隣にどんな共用設備があるか

を確認してみましょう。

可能であれば時間帯を変えて周辺を見るのも参考になります。

昼間は静かでも、夕方になると近くの道路が混雑することもあります。

角部屋と中住戸、結局どちらがいい?

角部屋が向いているのは、

明るさを重視する
窓を開けて風を通したい
隣接住戸を少なくしたい
玄関前の人通りを減らしたい
多少価格が高くても独立感を重視する

といった人です。

一方、

住宅価格を抑えたい
外気の影響をできるだけ受けにくくしたい
窓より家具配置を優先したい
角部屋への追加費用に魅力を感じない

という人なら、中住戸も十分候補になります。

中住戸は左右をほかの住戸に挟まれていることをデメリットとして捉えられがちですが、外壁に接する面が少ないという特徴もあります。

どちらにも理由があります。

「角部屋だから」で決めず、その角を確認する

マンションの角部屋には、

窓を増やしやすい
採光・通風を確保しやすい
隣接する住戸が少ない
玄関前の人通りが少ない場合がある

などの魅力があります。

一方で、

外気の影響を受ける面が増える
窓が増える
家具配置が難しくなる場合がある
物件価格が高くなることがある

といった面もあります。

そして最も重要なのは、角部屋なら全部同じではないことです。

南東角部屋と北西角部屋では日当たりが違います。

廊下の突き当たりにある角部屋とエレベーター横の角部屋では人通りが違います。

周囲が開けた角部屋と、隣の建物が数メートル先にある角部屋でも価値は変わります。

物件情報に「人気の角部屋」と書かれていたら、それだけで加点するのではなく、

「この角部屋は、何がいいのか?」

を一つずつ確認する。

その方が、価格差に見合った部屋なのか判断しやすくなります。

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