エアコンのカビ臭
エアコンのスイッチを入れた瞬間、ツンとしたニオイ。
「これ…カビ臭?」と感じた経験はありませんか?
エアコンのカビ問題は、単なる不快感だけではなく、健康被害や住環境の悪化にもつながるため、軽視できません。
「とりあえずフィルター掃除しとくか」と済ませていませんか?
実は、それだけでは根本的な解決にはなっていないケースが非常に多いのです。
この記事では、エアコン内部に潜むカビの正体と、本当に効果のある対策法を深掘りします。
なぜエアコンはカビやすいのか?
エアコン内部は、「湿気」「温度」「汚れ」というカビの三大好条件がそろっています。
- 冷房時に発生する結露(内部が濡れている状態)
- ホコリや花粉など、フィルターを通過した微細な汚れ
- オフシーズン中に放置されることで、内部が蒸れてカビが繁殖
特に冷房使用後の内部が乾ききらないまま停止すると、カビの繁殖スピードが格段に上がります。
フィルター掃除“だけ”では不十分な理由
多くの人が定期的に行っているフィルター掃除。
もちろん大切な習慣ですが、**臭いの元はその奥にある“熱交換器”や“送風ファン”**に潜んでいます。
フィルター掃除だけでは届かないエリア:
- 熱交換器(アルミフィン)にびっしりついたカビ
- 吹き出し口のファンの裏に付着した黒カビ
- ドレンパンにたまった水とぬめり
→ ここを放置している限り、スイッチを入れるたびにカビを部屋に撒き散らしているようなものです。
本当にやるべき“根本対策”とは?
プロによるエアコンクリーニング
市販スプレーでは届かない内部まで分解洗浄してくれるのが、プロ業者によるクリーニングです。
- 洗浄液+高圧洗浄で徹底除去
- カビの再発も抑えやすくなる
- 1〜2年に1回が目安(使用頻度による)
費用の目安:8,000〜15,000円程度(お掃除機能付きは高め)
使用後の送風運転
冷房使用後は送風モードで10〜30分運転し、内部を乾かすだけでもカビの繁殖を抑えられます。
最近は自動で内部乾燥を行う機種もあるので、「内部クリーン」機能をオンにする習慣を。
ドレンホースのチェックも忘れずに
エアコン内部の水は、ドレンホースを通じて外に排出されます。
- ホースが詰まると水が逆流し、カビ・水漏れの原因に
- 年に1回は掃除機で吸い取る or 市販のポンプで清掃
- ベランダなどに出ているホースの先端もチェック
→ 排水できなければ、いくら内部を掃除してもカビは再発します。
それでも臭うときの“見落としがちポイント”
- 室内の湿度が高すぎる:除湿器の併用も効果的
- 家具やカーテンにカビ臭が染みついている
- フィルターが完全に乾いていないまま戻している
- カビではなくタバコ臭やペット臭が原因の可能性も
原因がエアコン以外にあるケースもあるので、臭いの種類と発生タイミングに注目してみましょう。